私にとってここ数年続いた長い長い出口の見えない旅はここに続いていたのかと思うようなステージとなりました。
まずはみんな本当にありがとう。その言葉しか浮かびませんでした。

来る2013年のデビュー15周年を前に、14年分の過去の作品を振り返る、14年分のみんなとの出会いを振り返る、そ
んな時間となったらいいなと臨んだ「History」
自分の辿ってきた道と時間を振り返りながら、大事な人達や出来事を回想する、そんなステージとなりました。
昨年大きく体調を崩したことはここotonamiをご覧になって下さったいる方ならご存知のことと思います。
今だからお話できることですが、実はその数年前から時たま、歌うことへ不安を感じるほど体調を崩すことを繰り返
していた私にとって、この数年は出口の見えないトンネルの中を必死に光を探して歩いているような状況がありまし
た。
今年頭より大分調子が戻ってきている感覚はあったのですが、それでもやはり大きなステージ一発勝負、その日を迎
えるまでは不安もあったのですが、6月2日東京国際フォーラムの初日1曲目。♪ U-CHA-CHAから始まるステージの
プロローグとして創った初めの一声=「目醒め」をイメージした自由演技で、
「声が・・・戻ったんだ。ありがとう」そう感じていました。
↓ 今回のステージ1曲目:目醒め、溢れる想い、音、歌が生まれた瞬間をイメージしたオープニングです。

今回のステージは新旧織り交ぜてのメニューだったので、久しぶりに歌う歌も多かったのですけど、歌ってみると
それぞれの曲を書いた当時よりも自分自身が色々な意味で変化したんだなぁという事に気付かさました。
過去を振り返るってこういうことか・・・っと不思議な気持ちになりながら、昔自分が書いた曲に励まされたり、
教えられたり、もちろん成長した部分も発見できたり、14年間という月日の中でKOKIAという歌手が歌を通して
みんなに伝えたかったメッセージ、テーマを改めて知ることができる。私にとってそんな時間となりました。
MCでもお話したように、みんなにとってもそれぞれの想い出を思い浮かべながら音楽の中に旅をする。そんな
時間となってくれたらいいなぁ。そう想いながら、これまでに出演してきたコンサートの度に少しずつ増えていっ
た「音楽家族」=みんなとの出逢いについて思い返していました。

「History」というコンサートタイトルに相応しく、近年のホールコンサートとは少し違ったことを取り入れたい。
昔に戻ったようで、でも今の私が歌ったら・・・こんな風になるよ。そんな風に聴こえたらいいな。っと、昔の
曲は少しアレンジを加えてお届けしました。
大きなホールではあまり最近やっていなかった「弾き語り」も1曲ではあったけれど、どうしてもやってみたかっ
たこと。
14年前、ライブハウスで私はいつも弾き語っていました。
全てはここから始まったのだから、「History」には欠かすことのできない、スタイルだと思ったんです。
お贈りしたのは、昨年生まれたばかりの曲 ♪「愛はこだまする」です。(まだリリースはされていない子です)
会場全体が少しずつ少しずつ、私の歌に続いて下さい。っと、「愛をこだまさせる」という輪唱をみんなで繰り
返す歌なのですけど、無理のない愛を静かに揺らす感じがなんとも言えない幸せな気持ちに私をしてくれる曲な
のです。
↓ I love you 

みんなも一緒に愛をこだまさせてくれたかしら?
こうしたお客さんとの交わり、やりとりは私にとってとても大事なことです。
みんなからいっぱいの気持ちを分けてもらって、そのパワーを歌に紡いでいます。
だから、本当に自分でも驚く力が湧いてくることがあるの。
自分でも本当に驚いてしまうほどの歌が歌えてしまう時があるの。
幸せとか愛とか、目には見えないものを探して音に紡いでいる私だけれど、みんなからの愛が私を幸せな気持ちで
包んでいってくれる時、愛の気配を感じます。

さて、2012年6月。大分出遅れてしまったけれど、この時期のホールコンサートを終えるとやっと私の2012年度が
始まるという気分になります。制作やステージ、15周年にむけて形にしたいことにじゃんじゃん挑戦できたらなと
やる気満々です。
頭の中にある「やりたいこと」リストのうち、いくつ形にできるかは分からないけれど、まだまだた〜くさんある
夢を1つずつ、叶えるためにこれからも頑張ってゆきます。
今回、初めてKOKIAのコンサートに足を運んで下さった方、また、何度も何度もコンサートに駆けつけて応援して
下さっている方、そんな皆さんのこれからの人生、5年後、10年後、15年後・・・まで、私の歌がずっと一緒に傍
に居れたらいいな〜心からそう思います。
一緒に進んでゆきましょ。一緒に歳を重ねてゆきましょ。
「私の歌とあなたが出逢った。」そんな奇跡に感謝です。

楽しかった。ありがとう。