2021年06月09日Missing Piece

一つ前のブログ。

ちょっと本音を綴ったことで、心配をさせてしまったようでごめんなさい。

いつもよりも多くのメールをいただいたので、慌ててここに文章を綴っています。

 

もしも私の歌を、少なくともどれか1枚のアルバムを通して聴いて下さった事がある方なら、私が結構

前向きな事は、歌を通して知っていてくれているはずです。

だから、今も、これからも変わらずやってきたように、がんばってやっていくので、心配しないでく

ださい。

でも時々こうして、たとえ弱音であっても、私の気持ちを素直にお客様に知っていてほしい。と思う

時があります。今回はそれでした。

 

何というか、今回のことで、配信という新たな形の発信方法に順応していった音楽業界ですが、その

方法が発信側、受信側、双方に功をそうした例は一部だと思っています。

より便利になったという良い面もたくさんあったと思うけれど、生のステージの魔力を知っているミュ

ージシャンであれば、無観客で行うライブや実際の頭数をこの目で見て組み合えないという配信ならで

はの特徴へ、違和感を感じないわけがありません。

もちろん、ミュージシャンもジャンルやスタイル、立場によって色々なので、一概にわたしが見ている

風景がどのミュージシャンにもはまるわけではありません。

 

実は今度、初めて配信という形でコンサートを行うことを決めました。

それが、この間言っていた、来週発表します!ということ。

6月15日からチケットを販売開始させていただきます。

それに踏み出すまで1年という月日が流れてしまいました。

 

この1年行ってきたような無料で誰もが見られれるものではなく、有料の配信コンサートになります。

そしてそれはこの1年行ってきた私のプライベートスタジオからお届けするライブではなく、東京オペラ

シティコンサートホールから無観客でお届けするものになります。

 

今後も変わらず、無料でご覧いただく配信ライブにお気持ち代を設定させていただく・・・という形で、

お客様にできる限り歌をお届けできたら・・・とは思っているのですが、それとは別に、ステージとい

うわたしにとって特別な場所に立ち、歌を届けたいと思ったからです。

 

コンサートを生業にしている私のようなミュージシャンの活動の仕方、仕事の組み立て方は、この1年で

本当にいっぺんしてしまいました。

そんな中、今の状況で何ができるか考えて、いろいろとやってきたつもりです。

アルバムを制作したり、新たにはじめたライブ配信「1 to 1 live for you」は私とお客様をつないでくれる

新たなツールとして、この状況下においては本当に充実した1年だったと思っています。

 

けれど、それでも何か違和感を拭いされず、いろいろと想いを巡らせている間に以前わたしのマネージャ

ーであった人がこんなことを私に言った言葉を思い出しました。

 

『コッキーを平(ひら)で歌わせたくない。たとえそれがみかん箱であっても、ステージに乗せて歌わ

せたい』っと・・・。

 

当時、なぜこの人はそんなことを気にするのだろう?と思ったくらいのわたしでしたが、今回のことで

初めてその意味を理解したような気がしました。

彼は当時、それは全然違うんだよ。っと言っていたのです。

 

だからわたしはたとえ無観客であってもステージから歌を届けるということを新たな挑戦としてやって

みることにしました。

この1年、様々なことに挑戦し、それなりに充実させられたように思っていた時間ですが、それでも埋

められなかった心の穴をふさいでくれる私のミッスィングピースは、『ステージ』という場所にあるよう

な気がしています。

公表はされていなかった仕事が、「コロナの状況が落ち着かないので」という理由で、立て続けになく

なったり、主催するコンサートを企画したくとも、コロコロと変わる自粛ルールに振り回されながら

では、コンサートを企画、実施するのはあまりにりリスクが高く、身動きとろうにもなかなか難しい

のは本当です。

でも、弱音ははきましたが、どうにかしてここを突破しようと考えています。

大きくジャンプする前の屈伸のようなもので、あとは上昇気流に乗るだけです。

歌の神様に恩返しをしなくてはならない私の人生ですから、これからも「ステージ」という特別な場所

で、その輝きに触れてほしいと思っています。

 

来週の火曜日、6月15日に、コキア印で、チケットを発売します。

みんなでそれぞれが必要とするピースを見つけられるような、未来への地図を完成させられるような、

そんなコンサートにしたいと思っています。

 

長くなってしまったのですが、弱気になっていた私の心のうちを少しはマシに伝えられていたら、嬉

しいです。