体は帰ってきたけれど心はまだサハラに居るような。
チュニジアへの旅は私に何を語りかけてくれたのでしょうか?
時間をかけてゆっくりとその声を聴こうと思っています。
少し長くなってしまうけれど、旅日記を記したいと思います。
2009.11.5. 日本からパリを経由してチュニジアの首都チュニスへ。
↑ 飛行機の中でバッチリ予習。
日本からの直行便がない為、パリ在住のカメラマン、
ムッシュ中村とシャルルドゴールで合流し、チュニジアへ。
今回の旅は日本から映像スタッフのD-ioriちゃん、
パリからスチールカメラマンのムッシュ中村のメンバーで
滞在期間1週間の間、移動を続けながらめいっぱい素敵な素材を撮るという目的で
サハラ砂漠を目指しました。
思えば、9月?だったかしら、日本に一時帰国したムッシュ中村と会食をしていた時のこと、
ムッシュ:「KOKIAさんに、ぴったりの場所があるんですよ〜」っと。
KOKIA:「どこですか?」っと
ムッシュ:「チュニジアなんですけどね。」っと。
・・・。「^_^/」ぴか〜ん。
ご飯の席のことでしたけど、何故かその時から、私の中で、
すごくキタ!!って感じがして・・・・。
KOKIA:「じゃあ、是非、行きましょうよ!連れてって下さい!」
話は早い方がいい。っということで、11月に撮影しに行くこととなったわけです。
私に、よくある、「ピンと来た!」っていうやつなんですけど、今回もその勘を信じて、
本当に良かったと感じています。
飛行機の中からチュニジアが見えた時、「あ・・・あの時中村さんが誘ってくれたチュニジアに
私は本当に来たんだな。」っと、なんだかすごく嬉しい気持ちでワクワクしていました。
2009.11.5. 無事にチュニジアの首都、チュニスに到着。外は雨。しかも大雨。
きっと明日からは晴れるわ!^^/無事にチュニジアに着いた祝杯をホテルで。
食前酒にチュニジアのスパークリングワインを頂いたのですけど、これが美味しかった!
単純ですが、ご飯や飲み物が美味しいだけで、素敵な国だと思ってしまう私達。
なんだかいい気分になりながら、部屋から街を眺め・・・。思っていたよりも都会だわ。っと。
しかもホテルもとっても綺麗で、ヨーロッパツアーの時に苦戦したお湯が出ない
ヨーロッパの数々のホテルに比べたら、溢れるようにお湯も水も出ることにいちいち感激!
明日からは撮影。南の砂漠を目指して4駆で長距離を移動します。
あったかいお湯につかって、空の旅の疲れを癒して眠りにつきました。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.6 ~~~~~~~~~~~
さて、今日からが本番。どんよりと曇った空から逃げるように南へ。
チュニスからトズールを目指します。
↑ 首都チュニスから車でまだ数十分の風景。
近代的な建物はすぐに姿を消し、広々とした風景にヤギや羊が気ままに歩く光景が見られます。
それでも、この道の先にサハラ砂漠があるとは思えない牧歌的な風景にのんびりした気分になります。
しばらくするとフランスやイタリアの田舎の風景のように可愛らしいオリーブの木が
どこまでも、どこまでもお行儀良く並ぶ風景に変わります。
オリーブはチュニジアの特産品。
お料理にはいつもオリーブオイルやオリーブが出てきます。
オリーブ畑をずっとずっと見ながら、お腹もすいたので、みんなでご飯を食べることに。
コーディネーターのリーさんにチュニジアと言えば、これですよ!という羊のバーベキューに
連れていってもらいました。
・・・・・・?。道沿いに突然現れたくつろぎスペース。
チュニジアでは道沿いにこうして机を出している
羊のバーベキュー屋さんがいっぱいありました。
慣れるまでは少し、す・少し驚いたものですが、
食べる所の目の前に羊さんが吊るされています。^^;
吊るされている数が多いだけ、そのお店はいっぱいお客さんが入っている目印みたいです。
びよ〜ん。・_・;
でも、いい匂いがしてきます。
羊さん!君の為にも美味しくいただくよ!
どこかの国にお邪魔したら、そこの流儀に従い、そこの食べ物を頂く。
それが私の中のルール。
塩のみのシンプルな味付けで炭火焼きされた羊さん。
ものすごく美味しかったです。きっとストレスなく気ままに過ごしているからなのか?
という結論になんとなく達しましたけど、こんなに美味しい羊は初めて。っというほど。
チュニジアに行かれることがあったら、皆さんも是非羊さんバーベキューを食して下さい。
(郊外に出ると道沿いに何軒もお店があります。もちろん目印はぶら下がっている羊さん)
↑ こちらはハリース?と呼ぶのかなぁ?
チュニジア滞在中、朝・昼・晩に必ず食卓に出てきたピーマンと
オリーブオイルを混ぜたサラダです。パンに付けて頂くのですが、これまた美味しいです。
辛いのに止まらない。
お腹もいっぱいになったことだし、頑張ってまた4駆に揺られます。
しばらくするとドライバーのモハメッドさんが、
大きな声で「TOYOTA! TOYOTA!」と叫び出します。
どうしたんだろう?っと、見ると、そこには荷物をひいたロバが。
その後も何時間もの移動中、20分に1度くらい、ロバを見かける度にチュニジアンジョーク?
炸裂。ロバを見れば「TOYOTA」馬を見れば「NISSAN」と言って、私達を笑わせます。
鹿に注意は日本にもあっても、
この標識はやはりここならではなのではないでしょうか?↓
↑「らくだに注意」
この標識を見た時は、なんだかいよいよか〜!という感じで気分が盛り上がってきましたけど。
外はらくだは愚か、建物も何もありません。
あ〜いったいどこへ行ってしまうんだろう?(サハラです。)
さて、この日はチュニスからの移動日。とにかくトズールを目指し、
時間内に着けば翌日撮影予定の「ショットエルジェリド」というアフリカ最大の塩湖にも
ロケハン代わりに足を伸ばそうというプラン。
どうやら道も混んでいなくて、スムーズに移動できたので、日没前のショットエルジェリドに。
窓の外をぼ〜っと眺めていたら、突然私の目の前が淡いピンク色の幻想的な星に。
↑ ここはどこ?私もどこ?(ショットエルジェリドです)^^;
もう、それはそれは観たことも聞いたこともない風景に、
思わず車が止まるや否や車から飛び降りてしまいました。
KOKIA:「なんだここは〜!!」^_^/「素敵すぎるぞ〜!」
右も左も、前も後ろも、どこまでもこの風景が続いているのだからこれまたびっくり。
大きさは5000平方キロメートルもあるんだそう。こ・こんな場所が地球の上に、あるのか!
という感想。ついさっきまでロバや羊が土の上の草をハムハムしていたはずなのに・・・。
日没まで時間もあることだし、少しお天気は悪いけれど、
あまりに綺麗な為、試しに撮影することに決定!
車の中でモゾモゾと衣装に着替えたり、日本から持ってきた薄型鏡でお化粧します。
ちなみに、行ってみて分かったこと。砂漠といえど、チュニジアはこの時期
サハラの真ん中の真っ昼間以外、もの凄く寒かったです。
当然、撮影の時は毎回、「ザ・我慢大会」です^^;
↑ 撮影をしていたら、ここでミラクルが!
遠くの方にあった青空がこちらの方まで伸びてこようとしています。
ご覧の通りどんより曇り空だったのに、撮影のクライマックスと共に、この幻想風景。
↓
もう、何も言えません。
ここは天国かどこかなのですか?私、こんなに美しいところを今までに知りません。
↓ 空と地上の境目がどこなのか、時々分からなくなります。
地球上には実在しない心の風景のような場所。
一角が現れて、私をどこかに連れ去っても不思議ではないようなところなのです。
もちろん撮影も無事に終了。ここまで本気で撮るはずでもなかったけど、
カメラマンの中村さん、いおりちゃんのテンションも上がり、
とっても素敵なテイクが撮れました。パチパチ^_^/
↑ 偶然の美しい夕暮れの歓迎と、光の演出に感謝。
また明日、朝の顔はどんな顔を見せてくれるのかしら?っとその場を後に。
トズールのホテル「ソフィテルパームビーチ」へ。
お腹の空いた私達の前に出てきたのは、インディジョーンズに出て来たような入れ物。
羊のお肉とソースのかかった美味しいクスクスです。
ショットルジェリドのようなピンク色の可愛らしいアラビアンなお部屋もとっても和みます。
明日は日の出撮影の為、3:30起き。^^;(数時間後ですが・・・)
まだサハラの風景とはご対面していないのに、
あまりにも多くの未体験をたくさん体験した1日でした。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.7 ~~~~~~~~~~~
朝です。でもまだ暗い。^_^;
今日は昨日撮影したあのピンクの塩の湖、ショットエルジェリドにて
朝日の撮影を行います。
現場へ着くと昨日とはまた違った表情を見せる塩湖。
数分後に始まるであろう、朝日の交響曲を前に静まりかえった緊張感。
静けさが辺りを包んでいます。
今日は昨日撮影したトズールを後ろにして右サイドの浜ではなく、左サイドに降りてみました。
こちらの方が水分の部分が少なく、どこまでも続く白い塩の上を歩くことができます。
大きな山は盛り塩とでもいいましょうか・・・・。^^;巨大な盛り塩で、とても固いので、
雪のような感覚で転んだらとても痛いです。
AM 6:30 静かな前奏と共に朝日が登りだしました。
↑ 干上がった塩湖に取り残された小さな手漕ぎボートに物語を感じます。
主人公はどこからどこへ辿り着いたのでしょう?
これが同じ朝日なのか。これがいつも見ている朝日なのか。
見渡す限り360度地球の淵の隅々まで太陽の光に包まれてゆく光景は
ただただ宇宙の神秘としか言いようがなく、自分の存在の小ささを感じます。
朝日撮影も無事に終了。
今日は雲1つない快晴に恵まれ、太陽に照らされた真っ白な塩はまるで雪世界。
再び、ここはどこ?私もどこ?(ショットエルジェリドです。^^;)
っという状況に。
↑ ショットエルジェリドでの朝の撮影終了。みんなで記念撮影。
どこか違う惑星に降り立った探索隊のようです。(弱そうな探索隊ですけど^^;)
まぁ、私は音レンジャーなので、仕方ないです。
さて、今日は私の我がままでこの後スターウォーズのロケ地となった場所へ行くことと
なりました。砂漠に残して行ったセット村を訪ねて、4駆で再び移動します。
↑ じゃ〜ん「砂漠のど真ん中に置いていかれた大きな忘れ物^^;」
スターウォーズセット村です。
スターウォーズのロケ地だったこともあるので、かなり観光地化されている場所と思いきや、
ここへ辿り着くまでがまるでスターツアーズ@_@;
腰痛、むち打ち系の方はどんなに興味があっても辞退された方が身の為かもしれません。
これ、本当。
私も軽く首や腰を痛めましたし、ウッカリ喋ると舌を噛んでしまうほどの
舗装されていない砂利道と砂漠道。
そんじょそこらのアトラクション以上のスリルを味わえます。
↑ 念願のスターウォーズロケ地に到着した私は、日本から持参したC3POとR2D2と
何故かマスターヨーダを荷物から取り出し、特撮に時間をかけます。
ちょっとピンぼけしちゃったけど、これが映画と同じ場所だと思うだけで、
盛り上がります。^^/(結構オタクですみません)
↑ 撮影用に着ていた衣装がかなりこの映画の街にマッチしていて、
惑星タトゥウィーンの街娘のようです。
(ちなみに、私も今回のチュニジア行きで初めてしったのですけど、惑星タトゥウィーンは
実際にチュニジアに存在するタタウィンという地名から取ったのでしょうね。
しかも映画の中に登場するベルベル人は実際にチュニジアにいらっしゃるベルベル人の
人達からネーミングを取ったようです。
ベルベルの人達は綺麗な模様の入った独特の民族衣装をまとっているのですけど
私の着ている衣装が少し似ていて、現地のリアルベルベル人に、
ちょっと羨ましがられました。でも、これは民族衣装ではありませんけど〜^^;
新宿isetanで購入しましたよ。)
そうそう、行ってみてこれも分かったこと。
どこからともなく、あのチューバッカの独特のうめき声が聴こえてくると思ったら、
チューバッカの声はラクダさんの声なんですね。
「ウォ〜ウォ〜」っと、あのこもったなんとも言えない声で鳴いていました。
こうして私はリアルプチスターウォーズ体験を満喫いたしました。(勉強になったなぁ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 遊んでばかりも居られないので、移動です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
↑ 映画のロケ地巡りのようですが、ここではちゃんとお仕事しました。
映画:イングリッシュペイシェントのロケ地でも有名なオングジュメル。(ラクダ岩)です。
岩がラクダのように見えます。高い山があったら、まずは登ってみよう。
っということで、トコトコと登って見ました。
↑ 下から見るのとは全く違う世界が広がっていました。圧巻とはこのこと。
ついさっきまで四方を砂で囲まれた砂漠に居たのに、見渡す限りの平地と岩山。
もう1つの塩湖が広がっていました。
実は私にとって、今回のチュニジアの旅の中で1番のパワースポットだったのが、
ここ、ラクダ岩の頂上でした。
そこに佇んだ時、体の中から穏やかな何かに包まれて、命が充電されてゆく感じがしました。
一方で、都会で意識する死というものはいつも恐い存在であったのに対し、
上手く言えませんが、大きな宇宙の中の死とは、そう恐いものではないのかもしれない。っと
いう気持ちになれるような穏やかな穏やかな場所でした。
↑ 命の充電中。
大自然のotonamiのウェーブは大きなものです。
大きすぎてその波はとても捕らえられるものではありませんでした。
自分の波長をあわせます。
そうしている間に、自分も宇宙の一員なんだなっという気持ちになってきます。
東京も、日本も、昔はこんなだったのかもしれない。なんだか複雑な気持ちになります。
↑ 遠近法を使って面白写真。小さくて見えませんが、奥で頭を抱えて怖がっているお二人。
大昔はこんな大きな動物がこの辺りを我が物顔で歩いていたかもしれませんね。
行く先々、どこも素敵な場所なかりで、ファインダーを覗くとカメラマン魂に火がつくのでしょうね。
そんなにがっつりと撮影するはずではなかったのだけど、ここでもしっかりと映像を納め、
昼食の為、ナフタへ移動。ナフタのホテルでいつものメニュー、ハリースとクスクスを頂きました。
↑ ナフタのホテル入り口にて。
こちらの絨毯はカラフルでとてもキャワゆいです。
ナフタから→今夜の宿泊地、ドゥーズへ移動。
移動中、昨日、今日と2日間に渡って撮影したショトエルジェリドを再び横断。
今度こそ本当に見納めだ。っということで、おトイレ休憩がてら、今一度
塩の惑星の上に降り立ってみました。
↑ これで3度目の塩湖。何度来ても、今までの景色との差に不思議な気持ちになります。
この場所では、隠れんぼも、鬼ごっこもかなり難しそうです。
↓ なんとなく、塩の上に寝転がってみました。
空が真っ青で、宇宙に放り投げられたみたいです。
いきなりのヨガ教室。みんなで大地のパワーをここでも充電。
もう、日焼けなんてどうでもよくなってきました。^^;気持ちいい。
ここでも面白写真をパチリッ。
↑ 私の手の平に小さな平野さん。
チュニスに着いた初日は大雨に歓迎されたけれど、
撮影が始まってからは、とにかく天候に恵まれています。
前日雨が降ったからこその、綺麗な夕日や、信じられないほどの快晴。
サハラでもきっと、お天気が味方してくれるに違いありません。
3度目のショットエルジェリドにさよならをして、一路ドゥーズへ。
途中、ベルベルの人達の結婚式の行列に出くわしました。↓
チュニジアでは今でこそ大分増えたそうですけど、あまりアジアの人が居ないらしく、
とにかく、日本人はまだまだ珍しい顔のようです。
街を歩いていても、ホテルに居ても、結構凝視されます。
いわゆる観光スポットへ行っても、今までに訪れたことのある所のように、
どこに行っても必ず日本人には会うっという状況は確かにありませんでした。
そういう意味でも、旅している気分がグッと深まって私は好きです。
でも、女性がフラフラ出歩くのは危ないみたいなので、できればグループでの
旅がむいているような気がします。
明日はいよいよサハラへGO!!
砂漠に備えて、平野氏が砂漠用のターバンをホテル近くのターバン屋さんで購入。
色んな色があってとっても綺麗。そして色んな巻き方があるんですね。
1枚の布を器用にクルクルと巻いてくれました。
これで準備万端!^_^/明日はいよいよサハラです。
チュニス近郊では、全く見られなかったラクダさん。
トズールからドゥーズ移動中、急に風景の中にたくさんラクダさんを見られるようになりました。
砂漠が近いのですね。
当たり前のことですけど、動物園でしかラクダをあまり見る機会がなかった私にとって
まるで馬のように普通に色んな所でラクダを見るのは、ちょっと驚きの光景です。
改めてみると、ものすごく大きいです。馬なんて比じゃない感じです。
ドゥーズのホテル、サンパームに着き、再びクスクスにハリース。
ここチュニジアはパリのようにご飯の際には必ずパンが出てきます。
そしてそれもまた、美味しい。
砂漠がどんどん近づいているというのに、相変わらずお湯もお水も
ばっちり出るホテルに日々感激!今日も綺麗になって、明日のサハラに備えます。
今日の1日は本当に長かったなぁ。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.8 ~~~~~~~~~~~
今日はキャンプマーズ、つまりは火星のキャンプと名付けられたティンバインという所にある
サハラ砂漠をまずは目指します。最終目的地のクサールギレンのサハラよりも、砂が白いことや
高低差のある砂漠風景が見られるということで、急遽エントリーすることとなりました。
クサールギレンよりもまだまだ観光地化しておらず、砂漠の中を通るので
チュニジアの観光専門の運転手さんでも砂漠専門の知識がなくては
辿り着くことが難しいようで、わざわざティンバインのテントマーズから、まずは迎えの車が
1台、朝、私達のホテルにやって来てくれました。
↑ とっても心強そうな車です。
この後、ティンバインに辿り着くまでの長く険しい道のりを知った私は
朝、わざわざ迎えに来てくれた彼らが、ちょっと信じられず、感激!砂漠マスターは凄いですね。
ちょっと迎えに行くよ。っという感覚で、険しい砂漠道4時間。@_@;
往復8時間を送迎の為に・・・・。
でも、彼らが居なくては、絶対に、やはり辿り着けなかったでしょうね。
ドゥーズを出発してしばらく、砂というよりは草の生えた砂漠を
かなり長く進みます。そんな景色の真ん中に突如表れるカフェの看板、^^;↓
あの・・・・ここは砂漠の真ん中ですよ。っと思いきや!!
↓
↑ 正にこれが砂漠のオアシス!リアル人口オアシスに驚きを隠せません。
だって、何時間も砂漠だけだったのに、何故ここに!?
そして何故、個々に辿り着くの?
多分・・・・ここは角の交差点とでもいう感じなのでしょうか?って、どこに
角があるんですか?!砂漠ライフに早くも興奮。ここで生きている人達はスケールが違います。
写真では天気もよく気持ち良さそうに見えるのですけど、実は風が凄くて
早くも目は開けていられない状態です。
風は冷たくて寒いのに、日差しはめちゃめちゃ暑い。
↓ そんな全ての問題を解決してくれる作りになっている砂漠の真ん中のカフェテント。
中はばっちり日よけできて、風も入ってきません。
疲れた体にあっま〜いミントティーが染みます。
↓ 砂漠のど真ん中のカフェに居るネコ。
君は砂漠生まれ砂漠育ちなのかい?
チュニジアのネコはやたらに人なつこいです。
こんな所でネコに歓迎されるとは、これまた驚きでした。
↑ 気持ち程度に囲われた砂漠のおトイレ。
それでも壁1枚あるだけ絶大に安心感が違います。
気を取り直してティンバイン、火星のキャンプ場を目指します。
道を行くにつれて、タイヤが砂にはまったり、
車が動かなくなったりするシーンが多くなってきます。
なかなか来ない後続車をレスキューに行った、砂漠マスター達の車を
気長に砂の上に寝転がって待ってみたりします。
↑ だんだん、私がイメージしていた砂漠の景色に気がついたらなっていました。
砂漠マスターに続き、私達のチームの4駆2台の3台での移動。
1台が止まったと思ったら次の1台がまた砂にハマる。
ハマってはみんなで掘ったり押したり、力を合わせて少しずつ進んでゆきます。
砂漠で生きるって、力を合わせることなんだな。っと。1人では絶対に生きてゆけません。
当たり前のことだけれど、そうした光景を見ながら、私達の生活の中に薄れていっている
チームワーク、連携プレイみたいなものの、大事さを改めて感じでいました。
↑ みんなで押している図。
↓ またハマっちゃった。^^;
力をあわせて少しずつ進んできた砂漠。なんとも格好の良い岩を越えたら、
向こう側にキャンプマーズがあるんだそう。
あともう一息だ!頑張れ!
車の中は砂漠の太陽に茹だるような暑さ。
涼しさを求め窓を開けると一度信じられない数のハエが素早く侵入してきます。
もちろん、目を開けられないほどの砂も舞い込んでくるわけで・・・。
そんな理由で、どちらかというと暑さはジッとこらえて、砂漠の太陽を体感。
やっとの思いで辿り着いたキャンプマーズ。↓
とんがりテントが可愛い、火星のキャンプです。
実は1番始めの行程が組まれた時、この砂漠のテントホテルに泊まる事になっていたのですが、
電気がきて居ない為、撮影の機材の充電ができないという理由で
泊まるのを断念した。という経緯があったので、ここに来れることになって
とても喜んでいた私。
泊まれなくても泊まった気分で、テントの中を探索。
↑ 外観の質素なテントからは想像もできないほど、中はばっちりお部屋です。
砂の上に何枚もカーペットが敷いてあります。ハエ、砂、風対策もバッチリです。
しかも、外にある砂漠の真ん中共同おトイレ以外に、お部屋の入り口にこんな
個人用おトイレもあります。↓
お水の代わりにオガクズをかけます。
変な話、でも重要な話ですけど・・・、全く匂いとかしません。
オガクズパワーですね。きっと。
テント内はベットとおトイレと小さな洗面だけ。
お風呂やシャワーはここ、キャンプマーズにはありませんが、
共同洗面所はこちらにもあります。
↓ 砂漠の真ん中で髪の毛を整えてみたり・・・。手も洗ってみました。
火星だと思えば、こんなに設備の整った状況をむしろ有り難いと思えてくるほど。
メインダイニングの大きなテントで作り立てのこれまたクスクスを頂きました。
風も砂もよけれて、テントの中は快適です。
まるでサーカス一座のようですけど。
砂漠の真ん中で食べるクスクスはいつもにも増して美味しかったです。
仕事じゃなくて、プライベートなら、是非ともここに宿泊したいと思う素敵な場所です。
何より、最低限そんなに不自由しない設備があるのに、それ以外は本当に何もない。
っというのが、素晴らしい!
お喋りの合間を風の音だけがすり抜けてゆく場所。
これもチュニジアに来て分かったことなのですけど、
広い所が多いので、結構遠くから会話をしなくてはならない、
というシチュエーションが何回かあったのですけど、
よっぽどの風が吹いている。とかいうことでもない限り、
実は廻りが静かなので声がすぐに通るということ。
東京は車の音や、街に出れば色んな所から音楽や宣伝の声が
聞こえてきますものね。静かな静かなサハラでは、
遠くに居るラクダが「ヌォ〜」とあくびをする声もよく聞こえます。^^
腹ごしらえも終わり、サハラでの撮影の始まりです。
結構強い風が吹いていたのですけど、砂漠マスターが「16時頃になれば風が止むよ。」
というので、その言葉を信じて、風が止むのを待ちます。
キャンプのある所から1つ丘を越えるとそこから雄大なサハラが広がっていました。
↑ 再び、この感動を言い表せるセンテンスを失う私。
風にすくわれて見ているうちに形を変えてゆくサハラの砂は
砂ではなく、粉と呼んだ方がいいほどの細かさです。
チョコレートの周りに付いているパウダーのような触り心地。
サラサラできめ細かくて、はらうこともできないほど。
サソリや蛇には1度も会いませんでした。
どうやら、話によると、ここ近辺には居ない模様。
その代わり、砂の上をせっせと歩くフンコロガシ君を発見。
↑ ふんころがし。
綺麗な風紋の上に可愛い足跡を残しています。
どこにカメラを向けても美しい風景。それはそれは素敵な写真や映像を
納めることができました。本チャンはお楽しみにとっておきましょう。
っというわけで、無事に撮影も終了した記念にパチリ。
↑ 写真を見てもらっても分かるように、写真からは伝わりにくいですけど
ものすごく細かいパウダーのような砂が風に舞いまくっていて、目も開けられない状態です。
当然、写真を撮ってもらう私はがんばって目を開けなくてはいけませんけど、
撮影するスタッフはみんな防塵マスクにゴーグルというスタイル。^^;
撮影はリリースの時期よりも早いので、夏暑く、冬寒い。
という状況や格好で撮影をすることが多く、
そうしたことには大分普通の人よりは慣れているはずなのですけど、
おびただしい砂との戦いは初めてでした。結構辛かったです。
「目・目が〜!!!@_@;」
と叫びながらどうにか撮影終了。
そのかいあって、もんのすごく素敵な写真を撮ってもらうことができました。
さようならティンバイン。
充電さえできるのならば、この外界から隔離された静かな砂漠のキャンプに
泊まりたかったよ。いつかプライベートで来ることがあれば、是非!
夕暮れも近いので、私達撮影チームの4駆2台と再び砂漠マスターに先導されながら
今夜の宿泊地クサールギレンを目指します。
砂漠マスターどうもありがとう。これから5時間の道のりを
私達を送りに行ってくれた後、あなたは1人でまたこの道のり帰るのですかぁ?
っと、疑問に思いながら、車に揺られておりました。
来た時と同じ、車はよく止まります。
↑ 砂の波が高すぎてエンコした車の屋根しか見えません。
「頑張って、来いよ〜待ってるぞ〜!」
砂の上に腰を下ろして気長に待ちます。
夕暮れが迫ってきています。
美しい夕暮れのシンフォニーを楽しんだ後、すぐに砂漠は
真っ暗闇の世界にのみ込まれてゆきました。
流石の砂漠マスターも夜の砂漠に迷ったのでは?と思うほど
ひたすら何もない所をものすごい勢いで進んでゆきます。
不安に思った次の瞬間、ここが曲がり角だと言わんばかりに、確信を持ったハンドルさばきで
何もないサハラの真ん中を左折したり、右折したり。
本当に分かってやっているのだろうか?っと半信半疑の中、
暗闇に浮かぶオアシスの灯り。クサールギレンに到着です。
砂漠マスターありがとう。
暗闇のクサールギレン。辺りは何も見えません。
念願の充電のできる、テントホテルに宿泊。
テントの中には暖房も付いていて、とっても快適。
明日も朝日撮影です。羊とクスクス、ハリースを食べて寝るとします。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.9 ~~~~~~~~~~~
砂漠の朝日撮影。
昨夜は日が落ちてからクサールギレンに付いた為、辺りの様子が見えませんでした。
一夜明け、クサールギレンのサハラに出てみると、昨日行ったティンバインとの土の色の違い、
なだらかな地形に、同じ砂漠でも全く違う表情に驚きました。
↑ クサールギレンのサハラ砂漠の朝の色です。
↑ 車の中からフロントガラス越しに広がる風景もこんなに素敵。
ぶらさがっているお魚のしっぽはチュニジアではお守りの意味があるそうです。
冷えきった砂漠に命の光が届きます。
その瞬間をじっと待ちます。
砂漠の朝はとても冷え込みます。日中も車のような風が当たらず日光だけが当たるような
所に居れば、流石に紫外線の強さに、暑さを感じるのですけど、
一度外に出ると、冷たい風が容赦なく吹き付けていて、とても寒かったです。
夜の間に冷たくなったサハラの砂が裸足の足にひんやり。目が覚めます。
美しい数十分の朝の時間。太陽が登りきったと共にどこからともなく吹いてくる風。
ウソのように夕方になると止む風。そして太陽と共に吹いて来る風。
こうした砂漠の不思議も太陽と地球の引力の関係からくるものだそうです。
とっても不思議。砂漠の地球の神秘を感じます。
朝日の撮影も無事終了し、体を温めにホテルのコーヒーを飲みに1度戻ります。
その後、日中にラクダ君、ロバ君と一緒に撮影をする為、ハンサム君を探しに近所へおでかけ。
↑ 見〜つけた!!^^/とびきりのハンサム君。
白いラクダは珍しいとのこと。一目で彼に決定!
ロバとラクダをどれでも好きなのを選んで下さい。
っという感じで選びに行ったのはもちろん初めて。
オアシスと砂漠の境目辺りのエリアに彼らはたくさん気ままに放置されていたり、
庭先にでも繋いでいる感覚で長いひも1本でつながれています。
中にはラクダ駐車場とでもいうようなエリアもあって、
広い平野にラクダ君達が思い思いの格好でくつろいでいます。
おりこうさんの人なつこいロバ君も決定。
午後にはサハラに生きる動物達との楽しい撮影が待っています。
足のなが〜いラクダ君。
器用に座る時は正座しているように見えます。
とっても大きいのでファニーフェイスの割に実際は迫力満点ですけど、
あまりにもおりこうさんでびっくり!
流石、本場は違う!のか?ラクダ使いのおじさんの声だけで言うことを聞き分けています。
ロバ君もラクダ君も、頼りな気な細いひも1本で、私の言う事も良い子にきいてくれました。
音の旅人音楽隊の愉快な写真を撮ることができました。
きゃ〜早くみんなに見てほしい!!
朝、昼、晩とそれぞれに美しいサハラ。
満点の星空の下での焚火。
炎によって浮かび上がった地面の風紋が怪し気に写ります。
サハラを余すと来なく堪能した1日となりました。
1日中の撮影にも関わらず、顔があまりテカらないのは、サハラの砂が
フェイスパウダー代わりになって、しっかりテカリを押さえてくれます。
その代わり夜には耳からも鼻からも目からも、あらゆる所から砂が出てくる始末。
う・・・ん。ジャダイマスターのようなあの全身マントの格好は
砂漠で生きる為に最終的に辿り着いた1番最適な格好だったのでしょうね。
明日は朝日を撮影した後、首都チュニスへの大移動日です。
サハラで過ごす最後の夜。
なんだかあっという間だったなぁ。テント1枚越しに感じる
大地の気配。風。匂い。存在。深い眠りに誘われます。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.10. ~~~~~~~~~~~
クサールギレン〜マトマタを経由して〜チュニスへ
↑ ホームページなどで検索すると出てくるホテルの案内写真と同じの撮れちゃった!
っというわけで、私達が2日間お世話になった砂漠のオアシス、クサールギレンにある
豪華テントホテル「パンシー」
ホテルの敷地内にある砂漠を見渡せる高い塔からの写真です。
もしも、もしもチュニジアを訪れる機会を作ろうと考え始めている方がいらしたら、
このクサールギレンのホテルはティンバインほど過酷ではないですし、設備も整っていて
砂漠を楽しめるとても素敵な所だと思います。
砂漠での撮影を全て終了した私達はチュニスへ戻る途中にある
マトマタという穴居住宅で有名なエリアを経由しました。
↑ 穀物などを入れるための穴になった倉庫群です。
ワインセラーのような感じですかねぇ。
中は涼しくて風通しも良いです。
↑ 休憩所やお土産屋さんに売っているラクダの水差し。
お皿とかもとってもカラフルで可愛いです。
↑ 今でも穴居住宅に住む現地のリアルベルベル人の人からも羨ましがられた
あまりにも場所にマッチしている私の服。
地球の歩き方にこのまま載せてもらえそうです^^;
↑ マトマタ近くにある、完全に観光地化されたルーク少年の家のセット跡。
今ではレストラン&ホテルになっていました。
↑ ルーク少年の家の中。
移動を続けながらプチ観光。
来る時に食べた道路沿いの羊のバーベキューをお昼に頂き、チュニスのホテルに着いたのは
夜の21時頃になっていました。座りっぱなしでお尻や腰が流石に痛くなりました。
急に都会につまんで来られたような感覚。
この触れ幅の広さ、チュニジアは最高に面白いアトラクションだと思います。
丸テーブルを囲んでチュニジアでの最後の晩餐。
「お疲れさまでした〜!!^_^/いや〜楽しかったなぁ。」
写真や映像は形あるものとしてお仕事に直結するものだけれど、
今回の旅では目には見えないそれ以上に大事なものを得ることのできる
貴重な時間となりました。ムッシュ中村、D-iori、平野さん、現地のスタッフの皆様
過酷な状況の中、力を合わせて楽しい撮影、本当に最後までありがとうございました。
明日は空港に向かうまでの時間を利用して、シティブサイドという
白の壁にカラフルなドアが可愛らしいエリアを訪ねます。
~~~~~~~~~~~ 2009.11.11. ~~~~~~~~~~~
チュニジアを去る日の朝、外は再び雨模様。
それでもシティブサイドでの撮影の一時には光が指してくれました。
結局、最後まで、お天気には恵まれたわけです。
↑ ブルーの扉が多いのですけど、中にはこうして黄色いものや、白い扉もあります。
なんだか毎日こんな可愛らしい戸をくぐると思うと、お家に帰って来る時、楽しいですね。
高台の下にはエメラルドグリーンの地中海が広がります。
シティブサイドにお店を連ねるお土産屋さんで、「ファイティマの手」のチャームを購入。
KOKI薬曲の視聴者プレゼントにはラクダの模様の金のお皿にアラビア語でKOKIAと
入れてもらいました。17日の放送で応募方法などご案内しますね。^^
さて、長くチュニジアでの旅を振り返ってきました。
色んな場面、色んな風景に出逢いました。
そのどれもが、今までに私の知る風景とは違うものだったように感じます。
また1つ、大きな贈り物をもらったようです。
この満たされた気持ちを少しずつ整理して、新たな音を紡ぎたいと思います。
人生が長く孤独な1人旅だというなら、旅は必ず、私達に人生において
大事な何かを静かに語りかけてくれるに違いありません。
音の旅人の旅はまだまだ続きます。
チュニジアとサハラの存在に心からの感謝をこめて。